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プロジェクト開始時に、情報の扱いを決めなければならないわけ

執筆者の写真: 吉田 裕美子吉田 裕美子

更新日:2022年10月6日

コラボレーション研究家の吉田裕美子です。


今週は、この春から、弊社のハイパー・チームマネジメントを全社展開してくださるお客様向けの情報構造の設計を行い、データやファイルの保存や活用に関する簡単なアプリケーション開発的なことを行っていました。


通常、マネジメント変革のプロジェクトにおいて、この様な作業は、コンサルタントが提供するサービスではないかもしれません。


私たちが、なぜ、情報に関わるサービスを付加しているか・・と言えば、自律分散型組織における情報の価値を理解しているからです。


常にコンサルタントやお客様側の主幹部門(今回で言えば人事部門の方々)が、全てをコントロールするトップダウン型でプロジェクトを推進していくのであれば、データや情報の扱いをそれほど丁寧に設計しなくても良いのかもしれません。


しかし、様々なステークホルダーに関わってもらい、経験に基づく計画の修正を行いながらプロジェクトを進めていくことが、これからの当たり前になっていきますし、その様な自律分散型の組織に転換するのが、ハイパー・チームマネジメントです。


変革の中心人物は、そのチームメンバーの方々であると私たちは考えているため、より主体的に、自分たちの変革を自分たちで行っている感覚を手にしていただきたいのです。


その為には、必要な情報をいつでも入手できる透明性が必要ですし、それを実現できるテクノロジーが揃っている時代になった背景もあります。


私個人の経験からすれば、すでに1990年代の始まりぐらいから、米国の企業では、プロジェクト開始時に、プロジェクトに関連する情報を、どのタイミングで、どこに、どの様に保存していくのか、決めてから始める習慣がありました。それにより、プロジェクト期間中に発生した出来事は、どの様に判断され、どの様な行動が選択されたのかも、後から参照可能でした。


自律分散型組織運営と、情報構造設計(情報アーキテクチャ)は切っても切り離せません。


様々な組織変革、経営変革の中で、「DX」という曖昧な表現に右往左往させられている・・・と感じられる様でしたら、この辺りの記事も、ぜひ参考になさってください。





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