『hyper-collaboration』が求められる理由
企業活動も、私たちの暮らし方も、本格的なデジタル社会に向けて急速に変化してきています。デジタルツールを活用することは、あくまで手段であることは多方面で謳われていますが、目的やゴールは何かと問われると、曖昧になりがちではないでしょうか。
長い間、産業界における成功の形やゴールには、ある共通のイメージがあったことがその理由なのかもしれません。それは、数値を競う世界観とも言えます。より多く、より広く、自社が得ていくこと、そしてそこで働く人たちに課されたゴールは、その数値を達成すること。
今、私たちは、地球という資源を共有する仲間として、いかにして心豊かに暮らしていくことが可能になるのかを考え、より価値の高いサービスや製品を、必要な人の元へ、よりスピーディに届けることが求められています。これは、企業の成長目標を数値で追うだけでは、実現しない世界です。デジタルの力が求められるのは、これまでとは異なる次元のコラボレーションを実現し、異なる専門性、異なる強み、異なる価値を持つ人々や組織が、必要な時にすぐに連携できる環境がなければ、もはやこの困難な状況を乗り越えていけないからです。
私たち個人は、強みや経験、知識、価値観がそれぞれ異なっています。同様に、企業や様々な組織、そして地域や国によっても、それらは全て異なっています。
私たち、Hyper-collaborationは、お互いを活かし合うことで、望ましい未来は、私たちの手で生み出していけるのだという想いを、社名に込めました。より広く、『hyper-collaboration』が実現することを心から願っています。
企業や社会の問題を解決するには
実際に、既存の問題解決方法にとらわれずに企業の問題を解決していくにはどのような準備やプロセスが必要なのでしょうか?
『hyper-collaboration』を実現する3つのカギ
デジタル時代の企業経営において、『hyper-collaboration』を実現するには、次の3つの主要な要素があります。
この扉が開かれることで『hyper-collaboration』が実現し、従来では対応不可能だった課題に対しても新しいアプローチが可能となります。
『hyper-collaboration』が実現された時
『hyper-collaboration』が実現された時、組織は次のような状態となることが期待できます。
『hyper-collaboration』8つのプリンシプル
『hyper-collaboration』には、次の8つのプリンシプルが存在することを、私たちはこれまでの活動の中で発見してきました。
変革を進めにくい、止まってしまったという時は、このプリンシプルに常に立ち返ります。
仲間とつながる
変革は、一人では始められません。どんなに大きな変革も、まずは、小さな仲間づくりが最初の一歩になります。それが変革へのエネルギー量を高めていくことになります。
自己認識を高め、
強みを活かす
自分自身の強みは自然にできてしまうことであり、分かりにくいものです。しかし、強みが過度に使われる場合には弱みとなることもあります。自己認識を高め、自身の強みを活かすよう努めましょう。
リスペクトと好奇心を忘れない
「違い」は時として、居心地の悪いものになる可能性がありますが、コラボレーションにおいては、この「違い」が大きな力になることも事実です。お互いの「違い」へのリスペクトと好奇心を忘れず、安心して意見を伝え合える関係性を作り出しましょう。
先人の知恵を活用する
私たちの先人は、多くの知恵を世の中に残してくれています。世界中で活用されている優れた理論、原理、原則を大いに再利用しましょう。
肩書きではないリーダーになる
リーダーとは肩書きではありません。その時、その時で、チームの誰もが主体性と責任感、リーダーシップを発揮することが可能なのです。
テクノロジーと
アーキテクチャを準備する
活動は、人の意思決定によって進められていきます。意思決定を支援するのは、情報です。必要なデータを構造化し、情報として誰もが利用可能にするには、テクノロジーと、適切なアーキテクチャ(構成要素とその繋がりを設計した構造)が不可欠になります。
小さくスタートする
小さな変革から開始しましょう。変革とは終わりなき旅です。小さな変革から学習し、成功を祝いながら、活動を続けていくことが、最終的には、自分たちの想像を超えるような理想の姿に近づいていくことになります。
前提を問う
答えは一つではありません。常に自分の前提に問いを立て、過去の成功体験や、自分の中に染み付いている価値観が、物事を見る目を歪めていないか、確認することを忘れないようにしましょう。その為には、クリティカルに自己に問いかけることが大切です。