生き方としての経営:個人個人のOKRを組み合わせたら、想定していたより大きな目標になった話。

更新日:2月24日

トランジション・デザイナーの吉田裕美子です。


今日から、「時々」、弊社の経営のあれこれをお伝えするブログを書こうかと思います。「時々」なので、投稿頻度やタイミングは、あまり決めていませんが・・。

何かの参考になれば幸いですし、へー、こんな変なやり方して成り立ってるんだ・・と気持ちが楽になる人がいれば、なおさら嬉しいです。


「生き方としての経営」というテーマ設定をしたのは、私自身のHyper-collaborationの経営の軸は、自分が本当に「それでいい」と胸を張って思えるかどうかという、自分の生き方の一部としてHyper-collaborationの活動を捉えているからです。


世の中には素晴らしい経営の教科書があり、それらをお手本にしないわけではありませんし、もっと会社規模が大きくなっていけば、そういったお手本は自分の経験だけは判断できない領域において、多くの示唆を与えてくれることは間違いないでしょう。


一方で、どのような枠組みを活用するにしても、日々の会社経営は、判断の連続であり、人との関係性をどのように考えているか、そして社会との関係性をどのように捉えているかがまざまざと現れてくるものです。


そういった側面において、自分が自分に対して恥ずかしくない判断をしたいという思いがあります。自分が自分に「それでいいの?」と問い、「それでいいと思う」と胸を張って言えるようでありたいのです。


まあ、実際はヘタレな私ですから、メンバーに散々泣きついたり、周囲にいるお友達への相談やお願いに事欠かないわけですが、そういう部分も「それでいい」と答えている自分がいます。だって、私1人でできることなど、たかが知れていますしね。笑


さて、そんなヘタレ吉田の生き方としての経営、第1回目は、弊社の年度末にあたる、この1月に行ったOKRの作成についてです。



目標設定なんて大嫌い・・だけど・・


正直、会社の目標の設定は、好きではありません。

しかも、当てにならないとも思っています。


今年は、いくら売り上げるぞ!とか、

利益率◯%とか、

どっかの領域を広げるぞ!とか、


まあ、見慣れたものではありますが、これらは、戦国時代に領土を奪い合う発想と何ら変わりない思考じゃないかと思ってしまうのです。


一方で、今年の会社の目標は、みんなの幸せ度を○%あげることだ!と幸せそうな目標を私が語ったら、それを受け取るメンバー側は、吉田は一体何をいってるのだろう、頭はお花畑ですか?と思うのではないでしょうか?私としても、人の幸せ度を因数分解して、個人の目標に落とし込むような、意味不明な時間も作りたくありません。


でも、私たちの会社が、今年どのような方向に船を漕いで行こうとしているのか、全く見えていないのでは、社員は自律的な活動ができません。


また、社員がどう船を漕ぎたいのか、どこにいきたいから、この船に乗っているかがわからなければ、会社が動いていくためのエネルギーの活用方法を見出すことができません。


そうなのです。とても大切なことは、この、Hyper-collaborationという船に乗っているメンバーのことを把握しつつ、我々のビジョンやミッション、パーパス(これらの横文字も意味が色々あるのを知ってはいますが、あまり細かいことにとやかく言いたくないという自分もいます。社会における会社の経営目的ということだと個人的に考えています)が、少しでも早く達成できるように、メンバーのエネルギーが十分に活かされる、私も含めて、全員が、「ああ、今年もいい1年を過ごしたな」と思えるような活動をいかに創り上げていくかということのために、道標となるような、何かが必要なのです。



みんな、どうしたいわけ?


そこで、私が最も知りたいこと、「みんなどうしたいと思っているの?」ということを詳にでき、しかも、その、個人的にこうできたらいいなぁ・・と思っている目標感を大切に、年間を通じてパルスチェックを相互にできるような仕組みを作ろうと考えました。



弊社は、2月が会計年度の始まりです。


12月末までに、個人OKRというのを作成してもらいました。

弊社の個人OKRの作り方は、次のとおりです。


Miroというホワイトボードツールがあります。

最近のオンラインツールの優れているところは、単純に「使いやすい」というだけではなくて、さまざまなナレッジがフレームワークとして提供されているという点です。Miroにも多くのテンプレートが用意されていて、日々新しいテンプレートが公開されていっています。


弊社は、Miroの3つのテンプレートを使って、Personal Strategies(個人的な戦略)というオリジナルのフォームを作成しました。


内容としては、以下の3つの領域を用意しています。


  1. 私の関心ごとチャート

  2. 私のOKR

  3. パルスチェックフォーマット


Personal Strategiesの作成は、まず内省からはじめす。

私の関心ごとチャートは、Miroの What's on Your Raderテンプレートを使用しています。



このテンプレートは、上図のようなレーダー型のチャートになっており、4象限に領域を分けた上で、レーダーの中心がより関心度が高く、外側が薄いという表現ができるようになっています。


「私の関心ごと」を、まずは4つの領域に分け、それぞれの領域でどんな関心ごとがあるのか、書き出します。仕事についてだけでなく、プライベートなことも含めてオッケーです。


この作業は、1人でやることもできますが、誰か壁打ちになる人がいた方が考えやすかったりもしますので、自分で聞き手を選んで、誰かにコーチ役になってもらって作成しました。結果的に、なかなか深い内省ができ、自分がどんなことを今考えていて、どのような領域に最も関心があるのか、また不安に思っていることは何で、意欲があることはどういった領域なのかが、とてもわかりやすくなりました。


私自身も、もちろん作成し、オープンにしています。(オープンにしたいかどうかは、その人次第ですが、たまたま、みんな、「オープンにして問題ないよー」というので、全員の関心ごとが閲覧可能です)


自分の関心ごとがわかったら、次は、来年度にどのような目標感を持って、何をしたいと考えているのか個人のOKRを立てます。


MiroのOKRテンプレートは複数見つかりましたが、最もシンプルだった Objectives and Key Results (OKRs) テンプレートを使用することにしました。目標をたくさん立てることはできるかもしれませんが、私たちに与えられている時間には限りがあります。どこに優先順位を持っていたいのか。それを明らかにするために、大きなゴール1つに対して2つだけ目標を立てるという制約を加えてあるこの形が気に入りました。




Personal Strategiesのフレームには、もう1つ、パルスチェックフォーマットが用意されています。これは年度が始まったら、周期的に自分で選んだ相手と1 on 1を行い、現状チェックを自分自身で行うためのフォーマットです。弊社のメンバーは全員、コーチングのトレーニングを受けているので、誰でも、コーチの役割を担うことができます。常に同じ人をコーチにして自分でコーチングを受けることも可能ですし、毎回違う相手にしてもいいでしょう。周期的に自分の活動の "健康診断" をして、現状を認識し、おそらく起きるであろう、方向転換も含めたOKRの更新をしていくことで、自分の実践知の構築や、さまざまな探求に大きく役立つと考えています。


パルスチェックのフォーマットは、One-on-one Meeting テンプレートを使用しています。日常に行う 1 on 1を、負荷なく、気軽に行え、そして誰が参照してもすぐに現状がわかるように、あえてフォーマットを用意することにしています。





みんなのOKRを合体させると・・


1月に入って、全員の関心ごととOKRを紹介し合いました。

そして、それぞれのOKRを合体させて、表現を一部整え、個々のOKRの配置を会社の現在の活動に合わせて構造化しました。


さらに、個々のOKRが統合されると、どんなゴールが描けるか、みんなで対話し、トップに会社の2022年度の目標(O)と主な結果(KR)を表現しました。


面白いぐらいに、会社のビジョンに向けて活動がつながっていることがわかりましたし、みんなのやっていきたいことが組み合わさって、船としてのHyper-collaborationがあることがとても強く伝わってきて、感激しました。


そして、何より、数少ない経営層の頭で目標を考えるより、ずっと大きな、そして社会的に意義のある目標が出来上がったということが、ここに記すべきことだと思います。


経営層の頭で考えられる未来像より、1人ひとりが社会において貢献したいことは、もっと大きいのです。そのことが証明されて、本当に嬉しい時間でした。そして経営者としての私は、みんなのエネルギーの方向性がすごくよくわかって、関わり方やこれから見出していく貢献の領域も具体的に見えてきています。


冒頭に幸福度を上げるという目標を、もし私が語ったら・・ということを書きました。

幸福度という目標を因数分解することはできませんが、面白いことに、みんなの目標を重ね合わせたら、幸福度という領域に目標が設定されたということがおきたことを最後に付け加えておきます。(笑)



さて、まもなく2月。


自律分散型組織へのトランジションをお手伝いさせていただくことで、望ましい未来構築に誰もが主体的に参画できる社会に転換するという、私たちのビジョン実現に向けて2022年度も、楽しんで邁進していきます!


Hyper-collaborationのMission Vision Value




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