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執筆者の写真吉田 裕美子

EQリーダーシップ その8:ノーブルゴールの追求

更新日:2023年11月8日

コラボレーション研究家の吉田裕美子です。


自律的に活動する社員が増えていく、自己組織化が進む・・・。


早急な企業変革が望まれる中で、新しいリーダーシップの開発が求められています。

EQリーダーシップに関する連載ブログ。

今日は、その8回目、最終回です。


 

いよいよ、EQリーダーシップのブログシリーズも最終回となりました。


本日ご紹介するコンピテンシーは、「ノーブルゴールの追求」です。

ノーブルゴールという言葉自体、あまり耳にすることがないですよね。


シックスセカンズの定義では、「自分の道しるべとなる目標」とされています。道しるべとは、この道はどこに通じているのか、行きたい方角に進んでいくためは、どちらの道を選べば良いのか、示してくれるものという意味ですね。


私たちは、毎日、様々な選択をしています。その選択が、本当に自分の望む方向に進んでいくのか判断するための基準になるものという意味になります。


日々の選択の基準になるもの。これを考えるとき、私はいつも息子が生まれたばかりの頃を思い出します。


自分の子供には幸せな人生を歩んで欲しいと、親なら誰でも思うでしょう。もちろん私自身もそうです。でも、親として、それをどうやって支援すれば良いのかな?と答えが見つからない日々をしばらく過ごしました。


そして、ある時、ふと浮かんだ問いかけがありました。


私は、息子に幸せになって欲しいのか、幸せな世の中で生きて欲しいのか?どちらなんだろう?という問いでした。


考えてみれば、世の中が不幸に満ち溢れていて、息子だけが幸福であるということは、考えづらい状況です。逆に世の中が幸福であることは、息子が幸せに生きてくことを、大きく支えてくれるのではないか?ということが、浮かんできました。


では、「幸福な世の中」ってどんな世の中なのでしょう?


常に、誰にとっても幸せな状況が続いている・・なんていう、ユートピアが出現するようなことがあり得るのでしょうか?


そう考えると、幸せな世の中というのは、「こんな社会を作りたい、変えていきたい」と思ったら、誰もがその活動を起こすことができて、そして、それを支援してくれたり、一緒に活動してくれる仲間がいるということなじゃないか?という答えにたどり着きました。




望ましい未来構築に誰もが主体的に参画できる社会に転換する

これは、Hyper-collaboration社のミッションでもあります。



ノーブルゴールとは、自他ともに望ましい未来の姿



私たちは、意識できているかどうかは別として、様々な繋がりの中で生活しています。


私たちのアクションは、湖に落ちた滴が水紋を広げていくように、周囲に影響を与えています。


そして、自分もその湖の中にいるのだ・・と考えれば、ひとしずくが水の成分となって、自分自身にも返ってくると言えます。


私たちは、そのような循環の中にいるのです。


また、人はみんな、日常の生活の中で、色とりどりの感情のメッセージを受け取っています。そのメッセージに無自覚であると、感情のエネルギーによって自分が本当に望んでいることを選択し損ねてしまう可能性があります。


望ましい未来はどんな姿をしているのだろう?


私はどんな循環を生み出したいのだろうか?


複雑で、変化のスピードが早い現代社会の中で、私たちは、より一層、良い循環を生み出す側としての認識を高めていくことが求められるようになってきました。


自分1人の活動なんて、ちっぽけだと思ったり、新しい一歩を踏み出すことは怖いと感じることがあるかもしれません。でも、恐れは、私たちに「準備しなさい」と教えてくれているのです。何を準備すべきか考えれば、私たちは共に、良い未来を作ることを、今から始められるのだと私は信じています。


EQリーダーの1人として、私も自分の内面と向き合いながら、ノーブルゴールを描き続けていきたいと思っています。


 

Hyper-collaborationのEQ検査やEQワークショップ、コーチングをご希望の場合は、こちらからお問い合わせください:




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