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鬱でも不登校でも仕事を辞めないでよかった

謝るより、ありがとうでつながれたら


Hyper-collaboration立ち上げからメンバーとして活動している神田ゆりあです。


突然ですが、個人的な話をさせてください。

私はこれまでに、二度の鬱による休職と二人の子どもの不登校を経験しました。そのなかで何度も「仕事を続けるのは無理かもしれない」と思ったことがあります。


日々の暮らしは揺れの連続でした。子どもが学校に行くか行かないか、そのたびに予定も気持ちも揺さぶられる。休職から復帰してもエネルギーは安定せず、まるで錆びついた自転車を漕ぎ続けるようなやりにくさがまとわりついていました。


それでも働き続けられたのは、子どもの小さな成長を感じる瞬間や、職場からの温かい理解があったからです。そして、ほんの短い時間でも自分を回復させる余白――一人の時間や、小さな手仕事に没頭する時間――が持てたからでした。


すべてが解決したわけではありませんし、まだまだ長い時間がかかることを覚悟しています。けれどここまで来た今だからこそ、強く思うことがあります。離れて関係ないことをしている時間も、大人が元気を取り戻せるなら、それは子どものため、家族のため、そして社会のための時間になるということです。


不登校の親に限らず、辛い状況にいる人々が鬱にならずに切り抜けられるように。 そのために一人ひとりが「回復の時間」を確保できるように。 私は、この願いを込めて新しい活動を始めたいと思っています。


ありがたいことに、この活動は会社のミッションやビジョンと重なっていると認めてもらい、こうしてブログで発信する機会を得られました。私が働き続けられた背景にも、職場からの理解とサポートがあったことは大きな支えです。詳しくはまた別の回でお話ししたいと思いますが、ここにも「感謝でつながる」関係性がありました。


謝罪ではなく感謝でつながれる関係を。 完璧さよりも健康さを優先できる社会を。


この連載では、体験から見えてきた小さな気づきを少しずつ綴りながら、同じように揺れの中にいる方々と、これから一緒に歩んでいけたらと思います。

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