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「職場のメンタルヘルスシンポジウム」に参加しました

こんにちは。ウェルビーイングファシリテータの神田です。11/13に行われた、令和7年度「職場のメンタルヘルスシンポジウム」に参加し、基調講演、3社の事例発表、パネルディスカッションを拝聴してきました。私たちがこれから組織づくりを進める上でも、ウェルビーイング領域の事業を検討する上でも、有益な示唆が多いと感じています。理由は、標準的なメンタルヘルス対策の全体像が整理されており、中小企業でも実践しやすい構造で示されていたためです。せっかくなので簡単にレポートしてみたいと思います。


シンポジウム内容のポイント

基調講演では、厚生労働省が示す「4つのケア(セルフ・ライン・事業場内・事業場外)」が改めて整理され、ストレス要因や相談行動、ゲートキーパーの役割など、日常的なマネジメントに直結するポイントが明確に説明されていました。

特に、「仕事や生活が継続的にうまくいかない状況」をセルフケアの相談目安とする視点は有用だと考えています。一方で、うまくいかないだけでは相談に踏み出しにくい方も多く、自分の状態を振り返り、言語化する機会そのものが必要だと感じました。セルフケアの習慣づくりを支える仕組みは、今後特に必要とされる分野なのではないかと思いました。


3社の事例発表からは、企業規模や業種が異なっても、ストレスチェックを中心指標としつつ自社に合わせた運用を工夫している点が印象に残りました。産業医の活用方法や、職場改善につながるユニークな施策など、各社が“できる範囲から整える”姿勢を持っていることが共通していました。こうした柔軟なアプローチは、中小企業がメンタルヘルス対策を進める際の現実的な参考になると考えています。

これらを踏まえると、①今後必須化されるストレスチェック活用の導入や見直し、②上司や同僚による“気づき”の強化、③セルフケアにつながる振り返りの仕組みづくり、などが次の一歩になり得ます。いずれも大掛かりな制度変更ではなく、小さな試行から始めることが可能です。


一方で、事業開発の観点でも、相談に至る自分の状況を日常的に振り返りを行う習慣化を支援するサービス設計など、展開できる可能性を感じました。私は編み物を取り入れたウェルビーイング事業を検討中ですが、社内の仕組みと外部向けの価値提供が相互に学び合う形がつくれるといいなと考えています。


メンタルヘルスケアを職場で仕組み化するとは

Hyper-collaborationのような小さな会社ではまだ制度化できていない部分も多いのですが、まずは現状の課題感や必要なサポートレベルを整理し、取り組みやすい領域から始めてみることが第一歩なのだと確認することができました。読者のみなさまの職場でも、メンタルヘルスの取り組みが負担ではなく、日常の働きやすさにつながる一助となれば幸いです。

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