トランジションデザイナーの吉田です。
少し時間が経ってしまったのですが、7月22日(金)に埼玉県経営者協会 さんの特別セミナーに登壇させていただきました。
公演のタイトルは、以下の通りです。
日本企業ならではのDX、その変革のポイント
~外資系情報システム部門での経験から見えたもの~
私自身が、外資系企業の情シス内で働いてきた経験と、その後、日本企業のマネジメント改革などをご支援する中で発見してきたことを、情報と産業の発展のつながりから紐解いた内容をお伝えしました。
ご参加いただいた方々からは、
これまで、DXに関連するセミナーに参加すると、何を話しているか、用語を理解するだけでも大変だったが、今日のセミナーは本質的な経営の課題に関して、非常にわかりやすく解説してもらった。
今まで見落としていたことが分かった。
などの声をいただきました。
DXと聞いて、どこから手をつければ・・と頭を悩ませている経営者の方々の少しでもお役に立てたなら、とても嬉しいです。
大切なことは、「誰の成功を支援するのか」ということ
DXという言葉を聞くと、いかに情報テクノロジーや、蓄積されたデータを活用するか・・ということのみにフォーカスが当たりがちです。
しかし、ビジネスというのはどの様な形式であっても、誰かに価値を届けるために営んでいることに変わりはありません。その価値とは、何に役立てられるものなのか?と言えば、何らかの形で受益者の成功につながっていることは間違い無いでしょう。
決して画一的ではないお客さまの成功を支援するためために、データ取得をはじめ、さまざまな形で新しい技術が生み出されており、それをいかに活用していくかを考えることがDXの本質であろうと私は考えています。
だからこそ、大切な着眼点としては、誰の、どんな困りごとを解決しようとしているのかという、本来のビジネスの視点に大きな変化はないのです。
そして成功を支援するためには、その人がどの様な体験を今現在しているのか、そのリサーチが必要になります。その、リサーチのプロセスも、さまざまなテクノロジーが支援してくれます。だからこそ、新しい技術を活用し、データ分析に躍起になる企業が多いわけですが、「誰の成功を支援するのか」が見出せないまま、手法だけ導入しても変化は生み出せません。
更に、そう考えれば、今までの上意下達型の組織構造を変える必要性にもつながってくることがおわかりいただけるのではないでしょうか?なぜなら、お客さまに接したり、観察したり、多様なニーズに対応するためには、今まで通り逐一、人数の少ない上位層に確認し、その意思決定を待っていたのでは、間に合わないからです。
どんな時も、成果を生み出すのは、「人」です。
誰の成功を支援するのか。
この観点は、組織の中も、外も、同じなのです。
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