EQリーダーシップ その4:感情のナビゲート

更新日:2月8日



自律的に活動する社員が増えていく、自己組織化が進む・・・。


早急な企業変革が望まれる中で、新しいリーダーシップの開発が求められています。

EQリーダーシップに関する連載ブログ。

今日は、その4回目です。


 

リーダーシップと感情知能(EQ)は、どのような関係性にあるのでしょうか?


リーダーとしてのあり方、振る舞いに関しては、様々なリーダーシップ開発の中で語られていますが、重要な点は、「リーダーには、1人きりではなれない」ということでしょう。


なんらかの目的を持って共に活動するチームがあるからこそ、「リーダー」という役割が必要になるのです。そして、その観点から考えてれば、リーダーは、チームのパフォーマンスに影響を与える人と言えるでしょう。


では、人のパフォーマンスは、何に影響を受けているのでしょうか?


知識でしょうか?

体力でしょうか?

性格でしょうか?


ちょっとふりかえってみてください。

どんな時に、自分は一番、高いパフォーマンスを出せるのかな?と。


もちろん、「慣れていること」なのか「初めてやること」なのかで、発揮できる力は異なっているに違いありません。また、疲れているのか、休養が十分取れているのか・・でも結果は異なってくるでしょう。


でも、どんなに知見があっても、仕事が進まない時と、めちゃくちゃ進む時がありませんか?


疲れていても頑張れるときと、ちょっと疲れていたらどうにもやる気にならない時がありませんか?


その仕事が自分に合っているかどうかという点や、知識が十分足りているかということは、考慮されるべき領域ですが、それを差し引いても、リーダーは、自分と周囲の感情をリードする人である必要があります。なぜなら、人は、「気持ち」によって、パフォーマンスが大きく変わってくるからです。



感情のナビゲート


EQコンピテンシーの中に、「感情のナビゲート」があります。


これまで、意思決定のプロセスには、怒りや喜び、恐れといった感情は必要がないものであると教えられてきました。むしろ、意思決定の際に感情の影響が及ばないよう、制御すべきであるというのがいまだに一般的な考え方なのではないでしょうか?


しかし、感情は、多くの洞察をもたらし、同時に人にエネルギーを与えます。


感情のナビゲートは、感情という情報から洞察を引き出し、望ましい感情に変換して自分や周囲の人に役立つ感情を生み出すことができる力です。


でも、そんなことを言われても、「できそうな気がしない」と感じられている人が多いのではないでしょうか。


はい、簡単なことではない・・・と私自身も実感しています。


しかし、面白いことに、トレーニングを積むと、感情がいかに身体感覚であるかがわかるようになってきます。


例えば、私の場合、怒りの感情を感じる時、みぞおちの少し上のあたりがゾワゾワするような感覚が先に走ります。その体感覚を感じると、「ああ、来た!」と自分で認知し、自分のパターンを思い起こせるようになりました。


美しい絵を見たり、感激するような情報に触れた時、追い詰められたような苦しさがある時、優しさに触れてほっとした気持ちになった時・・・その時々に「湧いてくる感覚」を認知できるようになってきます。


ああ、苦しいんだな、私。


そう明確に認知できる・・つまり感情リテラシーが働くことで、「では、どうするか」と考え、その戦略、計画にふさわしい気持ちになることができるのです。


もちろん、文字で書くほど簡単ではありませんが・・



自分の気持ちを大切に扱うこと


人間は感情の生き物だと表現されることがよくありますね。


自分の感情を認知し、それを受け止める力は、自分自身に慈悲深くなり、それが結果的に人に慈悲深く接する力になるように、私は感じています。


怒っている自分を、一旦そのまま受け止めて、「ああ、また私、怒っている」と思えるようになると、ある種、そんな自分を滑稽に、でもそれが自分なんだから、まあ、いいよね・・と許せるようになってきます。


自分の感情に丁寧に耳を傾け、受け止めてあげることができる。これが、感情を "ナビゲート" することにつながっていきます。


今時風の言葉で言うと、セルフコンパッションに近いとも言えます。


逆に、怒りや悲しみなどを感じた時に、視点が常に外に向いていると、感情の源を、外の要因だけに向けてしまうことになります。


  • あの人が、こんなことを言った

  • 自分の努力を誰も認めてくれない


でも、実際は、誰かが言って欲しくないことを言ったり、逆に、言って欲しいことを言ってくれないと言うことを、望ましくないと "評価" したのは、自分なのです。


だからこそ、自分の内側にまずは目を向けて、出来事に反応している感情に耳を傾けてあげることが、感情のナビゲートの第一歩になります。そして、自分の感情をリードすることが、チームの感情をリードしていくことにつながるのです。



先日、EQを学校で教えている海外の先生が、「生徒に何を教えるかではなく、生徒にどんな気持ちになってもらうかが重要だ」とおっしゃっていて、なるほど!と思いました。


リーダーとして、あなたは、メンバーにどんな気持ちになって欲しいですか?

感情をナビゲートする力は、リーダーだけでなく、チームの感情をナビゲートしていくことにつながります。


 

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