こんにちは、Hyper-collaborationの寺嶋です。
掲題の通り、Hyper-collaborationはGraat社、アトラシアン社と共催でセミナーを開催することとなりましたが、まずはじめに、なぜHyper-collaborationがGraatさんとコラボレーションをしているかを記してみたいと思います。
「失われた30年」とはなんだったのか?
ここ数日ニュースを観ていると各党の党首が「失われた30年」という言葉を使い日本の経済成長に関して様々な発言をしていますが、ここでは「時価総額ランキング世界20社」をひとつの切り口として「失われた30年」を考えてみたいと思います。
日本企業の時価総額はこの30年でどのように変わったのか、変わってないのか?
1989年には時価総額ランキング上位20社の中に日本企業は14社ランクされていました。しかし、30年後の2019年には1社もランクインできていない状況になり、それは今も続いています。現在日本で時価総額1位の不動の座にいるトヨタでさえ、2019年には世界規模で見ると46位というポジションで、その時価総額は1,638億ドルです。実は1989年に世界1位だったNTTの時価総額は1,638億ドルでした。つまりこの30年で日本のトップ企業の時価総額はほとんど変わっていないことがわかります。
世界規模で見ると時価総額はどのように変わったのか?それはなぜ起きているのか? 一方、世界に目を向けると世界1位のアップルの時価総額は9,644億ドルです。30年の間に、トップ企業の時価総額は約6倍にまで増加したことがわかります。これが「失われた30年」を時価総額からみた結果です。
日本企業の時価総額が世界に比べて低いのは、製造業からサービス業への転換が遅れていること、デジタル化に乗り遅れていることがその大きな理由であるということは、今ここで細かく議論する必要もないことでしょう。
そのほかに大きな要素があるとすれば「人材の流動性」と「情報のあり方」が挙げられるのではないでしょうか。
人と情報の関係性
ご存知のように日本企業の多くは新卒一括雇用〜終身雇用という長い時代を経てきました。そこで起きていたことは技術伝承や教育が、基本的に人から人へ伝える形で行われてきたことです。
1986年頃に観たアメリカ映画で、主人公が解雇宣言をされたその瞬間に荷物を段ボール箱ひとつに詰めてオフィスを後にするというシーンがあり、「引き継ぎしなくて大丈夫?」と驚いた記憶がありますが、人材流動性の高いアメリカでは仕事は人にひもづいているのではなく、役割にひもづいているのというのが後々になって実感できたシーンでした。
しかし、日本では仕事、そして情報は人にひもづいていているケースがまだまだ多いと思います。「困ったことがあったら私に聞いてね」「困ったら誰々に聞くといいよ」という言葉を社内で聞くことは今でも珍しくないことです。これは逆の言い方をするとチームのメンバー(特にフロントライン)が意思決定をする情報を独力では得られないところで活動をしているとも言えます。そもそも、「チームが成果を出すために情報はどのように日々扱うか?」という議論すらない状況ではないでしょうか(情報の扱いを決めるのは上層部か情シスであるという場合も多いでしょう)。
チームメンバーが意思決定をするためにゼロからデータを集め、情報として精査し、活用しようとしたのでは、そこに時間が取られてしまい有機的な活動ができるはずはありません。
チームで成果を上げることを真剣に考える
ソフトウェア開発チームを支援してきたGraat、そしてビジネスチームを支援してきたHyper-collaborationは、そこに日本企業の大きな課題があると着目し、「情報アーキテクチャ」という考え方をベースにコラボレーションを進めています。これまではリレーブログという形で情報発信しておりましたが、このたび、世界中で利用されているアトラシアン社のWikiツール、Confluenceを使用するケースを想定した「情報アーキテクチャ・ワークショップ」を開発しました。
そして今回、そのアトラシアン社にも加わっていただき、特別に無料のワークショップ体験WEBセミナー開催いたします。 本セミナーを受講していただくことで、情報アーキテクチャの考え方を学び、みなさまの組織(チーム)における情報整理や情報活用を実践できることを目標としています。
開催概要
日付:2021月11月4日(木)
時間:13:00〜 16:00
開催形式:オンライン(Zoomを使用します)
ZoomのURLは開催前日までにご参加の方へ送付します。
定員:50名
組織(チーム)の情報設計に関心のある方
組織(チーム)の情報共有に問題を感じている方
Confluenceを活用しきれていないと感じる方
こんな方々におすすめいたします。
ぜひご参加ください!
事務局より:
好評をもちましてWebセミナーは終了しました。
ありがとうございました。
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