日本ユニシス株式会社のEQツールを使った組織開発チャレンジ

更新日:2月24日

2020年度に日本ユニシス株式会社は、新しいイノベーション創出プロジェクトを立ち上げる際、メンバーと組織の成長と変化を定点観測する指標として、シックスセカンズ社のEQ(感情知能)サーベイSEIと、組織風土診断のTVSを採用しました。

1年間の取り組みのふりかえりと今後の組織開発について、人事部の宮本文宏さんにお話を伺いました。



「上司のいない組織」の立ち上げに際して欲しかったのは新しい指標


Hyper-collaboration神田(以下、HYC):今回のEQツール導入の経緯を教えてください。


日本ユニシス株式会社 宮本文宏さん

日本ユニシス宮本さん(以下、宮本):社会イノベーションを生み出すことを目的に、社内公募でメンバーを募集しフラットなホラクラシー、いわゆる上司のいない組織を2020年4月に立ち上げることになりました。


会社としてもフラットな組織を設置するのは初めてで、そのメンバーの成長や組織の成長の変化を観測するための新しい指標の議論の中で候補に上がったのが今回のSEIとTVSでした。以前、新人研修期間中に別のEQサーベイを使いましたが、検査結果を出しただけで終わってしまっていたことがあり、私自身の中では導入にはあまり積極的ではありませんでした。しかし議論の中で、個人と組織の両面での定点観測、その結果を使ったコーチングやワークショップなどの働きかけ・活動とその成果としての変化を見ていくという構想で、トライしてみようということになったのです。


2020年度は、ホラクラシーの新組織とコントロールグループの既存組織の2組織で、年3回のSEIとTVSを実施することになりました。


個人は自律・主体性が重視され、生命体的な組織へ

HYC:2020年度の取り組み内容については、2021年2月23日に行われた「EQカンファレンスジャパン」にHyper-collaborationと一緒に登壇くださり、詳しく発表いただきました。


EQカンファレンスジャパン イノベーションとEQ(前半)







EQカンファレンスジャパン イノベーションとEQ(後半)







今回の取り組みを、少し時間が経った今ふりかえると、どんな印象をお持ちですか?


宮本:この取り組みをしていた2020年度以前からの流れではありましたが、最近働き方の面でもキャリア形成の面でも、個々人の自律的な働き方や主体性が重視されてきています。それらの変化は、これまでの階層型で統制を重視する組織から、フラットで自律分散的な生命体的な組織形態に変わっていく大きな流れの中にあるといえます。この流れの中でリーダーシップ開発やコミュニティとしての組織のあり方も新しいものが求められています。


一方でこうした変化の中では、デイビッド・コルブの経験学習理論が示すように、経験を省察・概念化して次の行動を決めていくために、自分自身をふりかえり、自分で成長の軌道を描くことがより重要になっていきます。ただし、自分のモチベーションの源泉や価値観を自分の中だけで捉えるのは非常に難しいので、外側から測る物差しが必要となります。そのためのツールとして、これらのEQを使ったアセスメントは、納得性の高い数値によるフィードバック、他者からのフィードバックを経て自分で問いを立てることを促すのに有効だと思います。


手触りのある小さな範囲での変化を積み重ねてビプロジーのビッグピクチャーの実現を目指す


HYC:今年度、そして来年度以降の日本ユニシスの組織開発の重点について教えてください。


宮本:日本ユニシスは、2022年4月に社号を変更し、BIPROGY(ビプロジー)になります。「ビプロジー」は虹の七色のアルファベットの頭文字からとっています。


基本方針としては、顧客DXと社会DXを両面から推進し、社会全体を捉えたより大きな枠組みで事業育成を図ります。For Customerとして、顧客の持続的成長に繋がるDXを推進し、For Societyとして、多様な業界の顧客・パートナーとのリレーションシップやベストプラクティスを活かし、社会や地球全体最適で捉えたビジネス構想を実現します。


組織としては、社員の働き方、ダイバーシティ&インクルージョン、マネジメント改革など様々なテーマがあり、よりダイナミックに検討し、進めていく必要性を感じています。まだまだ実現する道のりは遠いですが、これまでのよいところを残しながらも、組織風土や組織を作る個人のスキル・マインドの改革を進めていきます。


これまでに経験のないことを進めていくことになるので、簡単なことではないですし、何より成功の評価の指標も変化しています。そんな環境下での変革で大切なことは、失敗を恐れずに新たなチャレンジを進める、そこで経験し学んだことを次につなげて活かしていくことだと思います。


具体的には、小さな集団でもいいので、手触りのある範囲の組織や関係性の中で変化を起こし、その変化に気付き、皆で変化を実感する。「変わってきたよね」を言い合える関係性ができ、EQツールなどを使いながら自分自身のふりかえりや対話を深めていく。その模索の中である時、エッジを超えて、これまでとは違う世界が見えてくる。そんな積み重ねが少しずつ変化の範囲を広げていくことで地球環境も含めた大きな変化につながっていくようなイメージを持っています。


HYC:手触りのある小さな範囲から、とてもいいですね!大きな変革も小さな一歩から、ということを日本ユニシス、ビプロジーが先陣を切って挑戦してくださることは、EQの取り組みでご一緒させていただいた私たちはもちろんですが、多くの方々が刺激を受け、励まされるのではないかと思います。この度は貴重なお話をありがとうございました。




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