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自分をうまく扱うことは、ことの他難しい:筋肉を動かそうとして気づいた自己観察と潜在能力の関係性

トランジションデザイナーの吉田裕美子です。


2024年は、思いもよらない災害と事故が立て続けに起きる幕開けとなりました。

被災された皆さまには、こころよりお見舞い申し上げます。


気持ちはざわついているままですが、いますぐに自分にできることと言えば、寄付ぐらいで、被害がこれ以上大きくならないことを祈るばかりです。


自分を思うように動かせますか?


さて、年始の地震のようなことが起きると、私以外にも気持ちがザワザワする人は多くいらっしゃるでしょう。このような大きな出来事でなくても、気持ちの切り替えが難しくて、他のことが手につかない、あるいは、ぼーっとしてしまったという経験は、誰でも、一度ならずあるものです。


考え方によっては、少し不思議なことにも思えてきます。

だって、十分に成長した大人であれば、自分自身が「こうしよう」と思ったように自分を機能させられても良さそうではないですか?


例えば、「喉が渇いたから水を飲もう」と思えば、

 コップにミネラルウォーターを入れて飲む

というような体の動作を、自分の脳が命令し、そのように自分を動かすことができるではないですか。


でも、実際は、そうそう自分が思うように自分を動かせるものでもないことは、多くの人が経験しているはずです。


実は、私も、「自分の命令によって自分を動かせない」体験をここ数年ずっとしてきています。それは、パーソナルトレーニングの時に度々実感することなのです。


この数年、私は、パーソナルトレーナーについて筋トレをしています。この歳ですし、スポーツが得意なわけでもない私が筋トレを始めたきっかけは、ちょっと出歩いただけで筋肉痛になることがなん度もあり、


このままでは、早々に歩けなくなるのでは???

という危機感でした。そう、いわゆる老化対策です。


ですので、特に厳しいトレーニングをしているのではなく、バランスよく筋肉を保って、健康でいられるためにやっているトレーニングです。


パーソナルトレーニングを始めてもうかれこれ4-5年になるので、私のような運動音痴でも、片足で行うトレーニングなどもだいぶうまくできるようになりました。例えば、シングルレッグデッドリフトというトレーニングがあります。


こちらのページにわかりやすい解説写真がありましたので、リンクさせてもらいます。



このトレーニングは、体幹やヒップの筋肉などを鍛えてくれますが、ダンベルを持って片足で立ち、この体勢でバランスを取ること自体が、最初は全然できませんでした。


「片足で立つ」という「なんでもないこと」を、自分が思うようにできないなんて、びっくりです。立つという命令を脳が発しても、体が思うようにならないのです。


しばらく自分の体の使い方を自己観察、自己分析していると、当初曖昧だった問題のありかが、足の裏の力の入れ方であることに気づきました。私は足の外側に重心が傾きがちで、土踏まずと親指にしっかり力が入りにくいことがわかったのです。足裏で体を支えられていないのですから、片足でぐらつくのは当たり前です(ですが、その事に気づくまでにだいぶ時間がかかりました)。


さらに、足裏でしっかり立つ(土踏まず側に力を入れられるようになる)ためには、内腿の筋肉が必要になることを教えてもらい、内腿のトレーニングを加えると、次第に体幹も含めて全身の筋肉をバランスよく使えるようになり、自分で自分をコントロールできるようになったのです。


これが実に気持ちがいいのです!そして、たったこれだけのことですが、とても自信がつく感覚がありました。「私は片足でダンベルを持って立てる様になった」なんて、文字で書いてみると、幼児のような感じの達成感ですね。(笑)


また、体幹は何をするにも非常に重要であることは私も知っていますが、トレーニングを続けていると、そこにつながる筋肉や骨がうまく連動して動くということが体全体を機能させるために重要であることが、感覚としてわかるようになりました。


重いものを引っ張るのも、腕の筋肉だけでなく、肩甲骨が動かせるか、背中の筋肉が腕を引き寄せられるか、それを支える体幹が軸として自分を支えられるかによって「できること」が全く変わります。


文字で書いてしまえば、あまりに当たり前のことですが、身体の能力は、さまざまな筋肉や骨などが、目指す状態に向けて連動して動くことで、今現在よりずっと高度なことができる力を内在的に持っているのです。



自分をもっと機能させるために


さて、今日のブログは、筋トレの話から始まりましたが、お伝えしたいことは、自分を上手に扱って、本来自分の持っている力を発揮させるために必要なことは何かということです。


私が特に筋肉ムキムキになったわけではなく、でも、以前は全く持ち上げられもしなかったダンベルを使ってトレーニングができるようになったのは、特定の部位を無理に使うのではなく、体全体を機能させられるようになったことだと感じています。


そして、このことが、日常の判断や、行動選択にものすごく似ていると感じるのです。


より良い結果を生み出すためには、何かを知っているだけでなく、それらの知識を活用しながら、日々の判断、行動をどのように選択するかにかかっています。


ところが、片足で立つという本当に基本的なことでも、前述のように幼児期から、何十年と無意識に続けていて、「脳の自動操縦」になっていることから、自分の体をうまく使えていなかったのと同じように、私たちの物事の認知、判断、行動選択は、多くの場合、無意識に自動操縦されています。これは、人間の脳の仕組みですので、致し方ないのです。


一方で、


  • いつも気に触るあの人が、またイライラさせることをしたので、つい嫌味を言ってしまった(そして、自分も嫌な気分になって、問題も解決しない)

  • 締切が迫っていることはわかっているのだけれども、手をつけられないタスクがある(そして、ああ、まただ・・と感じて自己嫌悪に陥る)

  • いつまでも放置されている問題が気がかりである一方で、目の前の忙しさに1日が過ぎていく(そして、変わっていかない状況に嫌気がさしてくる)


といった、日常的な困りごとはないでしょうか?


1つ1つは、「ちょっとしたこと」かもしれませんが、繰り返されている困りごとはないでしょうか?


この様なとき、もしかするとHow To本を探したり、どこかに正解があるのではないかと、成功者の事例を聞きに行ったりすることもあるかもしれません。もちろん、本を読む、成功事例を確認することは、重要な情報収集で、全く間違ったことではありません。


ただ、どんなに正解がわかったとしても、あなたが望むその正解を実施する、あるいは物事を仕掛けていくのは、あなた自身しかいないことは、変わりはないのです。


私がトレーナーに教えてもらった正解を「知っている」だけでは、うまく自分の体を使えるようにはならなかっただろうことは、上述のストーリーでお分かりいただけるのではないかと思います。そうです。正しい方向に物事を動かしていくには、自己観察、自己分析が欠かせないということなのです。


日常の困りごとに対して、何を観察、分析するかというと、事象が起きた時に、思考と感情と行動がどのように連鎖しているかということです。この3つは、非常に強く連動しており、何かを認知した時に、感情が湧き、行動を誘発しますし、とった行動が、また感情を動かし、それに対して思考が動きます。


この思考、感情、行動の繋がりの中に、きっとあなたの、過去の体験や、大切にしている価値観などが影響を及ぼし、いろいろな判断を行なっているはずです。


その時、

本当に自分が考えていることは、唯一の答えだろうか?
選択肢はそれだけなんだろうか?
なぜ、自分はそう思う/感じるんだろうか?

そんな問いかけをしてみると、物事の見え方、感じ方も変わってくる可能性があります。


また、本や成功事例から学んだ、正しいやり方、対処の仕方と、自分の思考、感情、行動の繋がりを照らし合わせてみると、私の片足でバランスをとる時と同じ様に、自分の中の力の入れ方、弱いところ、強いところがだんだんとわかってきます。


これがまた、実に気持ち良いのです!


運動能力は、目指す状態に向けて筋肉や骨などが連動して動くことが鍵だとすれば、日常の行動選択は、思考、感情、行動をどの様に連動させるかが鍵だといえます。


いずれも、その繋がりが自己観察によって少しずつ明確になると、より良い方向に自分を動かせる様になり、それが、自分を磨いているような気持ちになるのです。



さて、最近私は、歩くときに親指の付け根を一番意識するようになりました。ここで蹴り出せると、すごく歩きやすいのと姿勢を保つよう程よく筋肉を緊張させられるように感じます。


自己観察によって、自分自身をちょっとずつ上手に扱える様になること。自分を磨いていくこと。

ぜひ、皆さんにもお試しいただきたいです。



 

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